DTPの基礎知識

DTP(Desk Top Publishing)の略で、机上出版(編集)といった意味です。
以前は印刷用の版下を作成するため、職人が活字を並べる作業がありました。
これを文字組み(組み版)といいます。
現在でもレイアウトを形にしていく作業は組み版などとよばれます。
デジタル化以前は工程ごとに何人ものエキスパートの手を経て製品が完成していたのですが、ワードプロセッサが出現し、パソコンが普及した現在では、ワードなどで誰でも文章を簡単にレイアウトすることができるようになりました。

本来編集作業にはきちんとしたターゲットがあり、可読性や情報のわかりやすさなどに配慮した「見せる」というプロの領域があります。

お客様のデータをそのまま印刷データにすることはコストも安く早いのですが、費用対効果で考えた場合、使用目的や仕上がりレベルによっては文字データや画像などを素材としていただき、当社で作成したほうが有効な場合もあります。

DTPにおいてはEPSとTIFFが主流ですが、画像はそれぞれ変換が可能ですのでご安心ください。

解像度について

印刷における一般的な解像度は、写真などの諧調のある原稿の場合、モノクロで300dpi、カラーで350dpiくらいが標準となります。ただし、出力がインクジェットプリンターや、コピー式のオンデマンド印刷機などの場合は200dpiほどで十分な場合が多くあります。

ご自分でスキャナなどを用い、写真などのデータを用意される場合は、使用する寸法を確保した上で350dpiを目安にデータを作成していただければ、印刷時の画像劣化も発生しません。

デジタルカメラ使用時のご注意

画像ファイルのフォーマットは「EPS(Encapsulated PostScript)」「TIFF(Tagged Image File Format)」「JPEG(Joint Photographic Exprets Group)」「BMP」「GIF」など様々な種類がありますが、それぞれ目的に合った使い分けが必要です。
デジタルカメラの印刷時における最大寸法は「画素数」から計算することができます。
スマートフォンのカメラや、現在のコンパクト機で主流の1200万画素クラスのデジカメの場合、4032x3024pixelとなり、350dpiのデータを作成した場合292x219mm(A4サイズ)ほどの出力寸法になります。

デジタルカメラをご使用の場合は、高画質モードで最大の大きさ(画素数)で撮影されることをお勧めいたします。
また色の再現性についてはデジタルカメラは光の三原色である「RGB」で色管理を行っていますが、印刷時には色材の三原色である「CMY」+「K」に変換されるため、お客さまのモニタ等との色のズレが起こる場合もございます。

フォントについて

フォントは基本的にパソコンに格納されています。お客さまのフォント環境と当社の環境が異なる場合は再現することができません。
PDFファイルについてはフォントの埋め込み(エンベット)が可能ですが、フォントによっては埋め込めない種類もありますのでご注意ください。